http://japan.zdnet.com/article/35071750/
http://japan.zdnet.com/article/35071996/
タイトル通り、豆蔵HDの荻原氏の発言についての考察です。
エンジニアとしての立場からの個人的な意見です。
怒りを通り越して呆れました。。。
このニュースをみて、自分が持っているボランティアの概念がそもそも違うのかと感じた。
自分が考えているボランティアの定義
自発的に参加し、呼びかけ側には強制力はなく、個人の都合が優先される。
上記考えのうえで発言内容を見た場合、
「ボランティアで対応できるエンジニアが必要」
必要って言葉が一番ネックになっている気がする。
必要ってことは、絶対やり切らないと感じるし、強制力があるように受け止められる。
自発的に参加するのがボランティアなのに、これだと最初から参加することを期待されている。
雇った優秀な技術エンジニアだけで対応することが前提で、「ボランティアとして対応していただけるエンジニアも募集する」だったと思う。
この発言をそのまま受け止めると「奴隷エンジニアがほしいです」に聞こえる。
これはOSSの開発に影響を受けて言った発言なのだろうか?
だとしたら、そもそもの前提条件が違う。
発言の意図が掴めない。どうしても奴隷がほしいに聞こえてしょうがない。
さらに、火消しのためのインタビューに言った発言が「奴隷ほしいです」に拍車をかける。
気になったものを紹介していきます。
「なぜ、ボランティアで働かなくてはならないのか。 」との質問に
「1カ月間、国のサイバーディフェンスのために、ボランティアで働いてもらうことで恩返しをするというのがひとつの提案だ。2020年の東京五輪に役立つエンジニアたちは当然、五輪後もあらゆる企業で戦力として活用される人材になる。」との答え。
そんなエンジニアは既にどこでも引っ張りだこだと思うのだが。。。
恩返しも意味がわからない。だれに借りた恩を返すのだろうか?今まで育ててくれた日本かな?
「ボランティア以外の選択肢はないのか。」との質問に
「国からIT人材育成のための予算を取るひとつの手段がボランティアであるが、当然、ほかにも考え得ることはあるだろう。ただ、ボランティアといっても、いくつかの手法がある。
」との答え
ボランティア以外にないか聞いたのに、なぜ答えがボランティアなのだ?
これだと、ボランティア以外にないですに聞こえる。
「ソフトウェア産業そのものが“ブラック化”しているという指摘もある。短期間とはいえ、ボランティアとして働かせることは、それを助長することにつながるのではないか。」との質問に
「そうは思わない。ブラック化といわれる背景にはいくつかの理由がある。そのひとつは、ブラック業界であるという印象を持たせる動きがあることだ。」とのこと
おもいっきりこの発言が「ブラックです」って言っているような気がするのだが、気のせいか?
高度なギャグなのかと思った。
他にもいろいろブラックな発言が結構あった。
掲載元のZDNet社が必死にこの業界はブラックじゃないですの方向に持って行こうとしているのに、質問をすればするほど聴衆にはIT業界はブラックって印象が強くなっていく。。。。
ZDNet社様の姿勢には涙がでる。
ひたむきにIT業界を良くしようとしている姿勢をひしひしと感じるが、回答する人がブラック発言しかしない。
もうどうしようもない。。。
もうこれは誰も集まらないでしょうね。。。
少なくとも自分は参加したいとは思わない。
だって、参加している間、生活どうすればいいの?気合と根性で乗り切るの?
企業でなんとかしてもらうにしても、企業も営利団体だから、タダ働きに乗り気になるのは難しいと思う。
今後もIT業界離れは加速、多重下請けからの脱却は難しいと感じた。
なぜなら、エンジニア軽視の考えを持つ人が上に立つから。
本人にその気は無いのかもしれないが、無意識レベルでその考えがある印象を受けた。
エンジニア上がりの人が上にたって欲しいが、やっぱり難しいのだろうか?
金で雇われた人が日本にサイバー攻撃しないことを祈る。
最後に。。。
IT業界は酷いとは思うけど、辞める気にはなれないな
子供の頃、PC使って仕事する人間に憧れを抱いていたから、辞めるまで酷いとは思っていない。
プログラミングは楽しいし、システム開発でいろんな人の考えを聞いて創意工夫するのは楽しい。
まだやっていく気はあるけど、これが常態化してほしくはないな
業界を変えられるだけの力を身に着けたいものだ。。。。